定食 「葱屋 平吉」伏見 ランチ（葱もりもり牛すき定食）

風邪を引いたときには、ネギを首に巻くといい。

…という話を聞いたことがあるだろうか。いわゆる、「おばあちゃんの知恵袋」というやつだ。科学が進歩した現代では「薬飲んで寝てろ」と一蹴されがちなおばあちゃんの知恵袋。しかし、人生の大先輩が経験に基づいて培ってきた知恵の数々。全部が全部迷信とは言えなかったりする。実際に、科学的に効果が証明されているものもある。先に述べたネギの件もその一つだ。

焼きネギマフラー

ネギに含まれるアリシンという成分には、疲れをとったり免疫力を上げたりといった効能がある。アリシンは揮発性のため、体温の高い首に巻くと揮発したアリシンが口や鼻から摂取される。そして風邪が治る。

風が吹けば桶屋が儲かる的な理屈だが、一応筋は通っている。

ただ、やはり生のネギを首に巻くのはあんまりお勧めできない。なぜか。生のままだとせっかくのアリシンが本領を発揮できないからである。あと、なにより臭い。

じゃあどうするのがいいのかというと、ネギを刻み、焼き、布に包んで巻くといいらしい。刻んで加熱することでより多くのアリシンが揮発できるようにするのだ。

…正直なところ、手間である。どう考えても食べたほうが早い。というか、ネギ刻んで焼いたらもう巻くとかいいから食べたい。醤油とかで食べたい。焼いた鶏とかも欲しい。ビールも欲しい。なにより食べてしまえば直接体に効く。ネギは巻くより食べよう、おばあちゃん。

はちみつ大根

大根をはちみつに漬けてつくるはちみつ大根。薄切りにしてはちみつに漬けた大根から染み出た水分を舐めると、喉の炎症などに効くというもの。ブドウ糖やビタミンなどの栄養を含み殺菌作用のあるはちみつ、抗炎症作用を持つイソチオシアネートを含む大根の合わせ技というわけだ。欠点は、割と人を選ぶ味であるところくらいだろうか。良薬は口に苦し、はちみつ大根は口に苦甘辛し。

キャベツヘルメット

少し濡らしたキャベツの外葉部分を、ヘルメットよろしく頭にかぶる。大きなキャベツの葉がすっぽりと頭を包むその姿は完全にギャグだが、きちんと効果はある。頭を包んだキャベツの葉から水分が蒸発し、その際に気化熱が頭の熱を逃がしてくれる。熱が出たときや軽い熱中症のときなどの熱さましに有効だ。あえて欠点を挙げるならば、見た目がアホっぽいところくらいだろうか。いっそ夏のファッションとして流行らせれば解決かもしれない。

まだまだあるぞ知恵袋

紅茶のティーパックを冷やして瞼に乗せると、腫れが治まる。カレーのシミのあの黄色い色は紫外線に弱いので、天日干しをすると薄くなる。抽出後のコーヒーは消臭剤になる。

ずっと昔から伝えられてきたおばあちゃんの知恵袋。ほとんど迷信に近いものもあれば科学的に裏付けの取れたものまで様々。私のおばあさんも幼い私に生活の知恵を授けてくれました。そんな素晴らしい知恵を教えてもらえる私は、きっと特別な存在なのだと感じました。今では私がおばあさん。孫にあげるのはもちろんヴェルタースオリジナル。

なぜなら、彼女もまた特別な存在だからです。

【アクセス】

「葱屋平吉」

住所：愛知県名古屋市中区錦２丁目１３−２６

電話：052-222-4166

営業時間：11時30分～14時00分 18時00分～0時00分　日曜定休