いうほど都会なわけでもなく、いうほど田舎なわけでもない。
よく言えばちょうどいい、悪く言えば中途半端。特筆するような観光名所も数えるほどしかなく、そのなけなしの名所ですら「そんなとこ行くくらいなら東京(大阪の場合もある)行くわ」などと切り捨てられる。アーティストのコンサートに至っては、全国ツアーと銘打っておきながらだいたい飛ばされている。
それが、自称日本三大都市の中の一都市、名古屋である。
名古屋の希望 名古屋めし
上述したように、名古屋には特に誇るようなものがほとんどないと言っていい。住むにはなかなかいい街なのだが、観光地としてはいささか、いやかなり弱い。そんな名古屋において、名古屋めしが担う文化的な価値はかなりのもの。名古屋に観光地としての価値を与える、最初にして最後の砦。それが名古屋めしだ。
名古屋めしとは、名古屋で名物料理として食べられている料理の総称である。味が濃くクセが強いのが特徴で、いわゆるB級グルメと呼ばれるものが多い。有名なものでは味噌カツ、手羽先、ひつまぶしなどがある。その中でも代表格と言えるのが、味噌煮込みうどんだ。
味噌煮込みうどんの発祥については諸説あるが、同じく愛知県の一宮市が発祥であるとする説が有力。一宮は名古屋市の隣の隣の隣あたりに位置する町で、かつては繊維産業で栄えた。その一宮で働く女性たちがうどんと野菜を味噌で煮込んで食べていたのが、味噌煮込みうどんの始まりだと言われている。
ちなみに、味噌煮込みうどんには専用の麺がある。一般的なうどんとの違いは、製造の際に塩を使わないこと。これは、ただでさえ塩辛い味噌のスープに麺から溶け出した塩が加わって、塩分地獄と化すのを防ぐためである。
爆音ヌードルハラスメンターを許すな
話は変わるが、巷には「ヌードルハラスメント」なる概念がある。
ざっくり言うと「麺をすするときの音は周りに不快感を与えるから控えろ」という主張である。麺をすする文化のない外国の人や、すすりたくてもすすれない猫舌の人に配慮しろ、ということらしい。
確かに麺をすする音は、苦手な人にはさぞかし不快なものだろう。しかし日本には昔から「麺は音を立ててすするもの」という文化がある。これが日本から消えない限りはどうにもならない。
しかし、「大きな音を立ててこそ粋だ」とでも言いたげに爆音で麺をすする者や、麺をすする際に汁だなんだを飛ばしまくって周囲に甚大な被害をもたらす類の者に限っては、ヌーハラの名の下に斬り捨ててかまわないだろう。特に味噌煮込みうどんなんか食わせた日には、辺り一面が土手か何かに変貌してしまう。そのまま放っておくと死人が出る可能性がある。
何かがあってからでは遅いのだ。
【アクセス】
「龍」
住所:愛知県名古屋市中区錦3丁目8−24
電話:052-971-3097
営業時間:11時30分~13時00分 18時00分~2時00分
土曜日 18時00分~2時00分 日曜定休
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